滋賀県にある地域課題を解決できる「ビジネスアイディア」を20代?30代の熱い思いを持った人々に提案してもらい、その中で最も優秀なアイディアを表彰することで、そのアイディアに共感した人達が支援する機会を提供し、そのアイディアによって滋賀県の地域課題が将来的に解決できる可能性を模索する事業です。

募集要項

滋賀県知事 三日月大造氏からの4つのお題

滋賀県知事の三日月大造です。私が知事になって3年目なのですが、行政だけでやれないことが多いと思います。民間の皆さん、また企業の皆さん、県民の皆さんと一緒になって、色んな課題解決の為に取り組むことが大変重要だと思っています。知事になってからは「一緒にやりましょう!」ということを私は口癖のように言っているところでございます。
私からは地域課題を下記の4つを提起させて頂きます。

①琵琶湖新時代に向けた琵琶湖を活かす取り組みの具体化

この琵琶湖を大切に守っていき、また守るために活かしていきたいと思っています。現在は釣りやモータースポーツ、サイクリングなど盛り上がっています。こういった形でもっと琵琶湖を活かす取り組みについて皆さんからアイディアを募集します。

②子供の貧困問題

子供達の約2割が相対的に貧しい状態にあります。生活に必要な食事や、家庭の愛情が十分に得られていない状態があると言われています。どうしても経済的に貧しい状態になると、心が貧しくなったり、その世代が貧しい状態だと、その次の世代が貧しい状態になり、結果的に福祉の費用であったり、犯罪対策にかける費用が増大してしまうといったことがあります。子供の貧困をなくす為、減らす為にどういった取り組みができるのか、今滋賀県では子供食堂ですとか、フードバンクなど色々な取り組みを始められている方が出てきています。ソーシャルビジネスとして、どう作っていけばいいのかアイディアを募集します。

③アクティブシニア活躍の場創りによる健康寿命の延伸

長生きできるようになりました。長生きすると病気のリスクや認知症の問題など様々な課題、問題の方がどうしてもクローズアップされますが、今まで経験された知恵や経験を持った世代が、社会の為、次の世代の為、元気で活躍してもらうことが滋賀県の為になると考えています。この元気な高齢者の方々にもっともっと活躍して頂こうと、レイカディア大学などの取り組みも進めているところであります。元気な高齢者が地域の色んな担い手や支え手、スポーツのアスリートでもいいですし、文化の継承者という形でもいいかと思います。どうすれば結びつけていけるのかアイディアを募集します。

④地域交通の確保

少し琵琶湖の方、また山手の方に行くと交通の不便なところがたくさんあります。自分で車を運転できる、また息子や娘が運転して運んでくれるご家庭は良いですが、そうではないご家庭が増えています。車の運転ができなくなったから家にこもると、ますます人と会話しなくなったり、体を動かさなくなったりなるので、健康の為にもよくないです。しかし、バス、タクシーの経営が厳しかったり、運転する従事者の確保に苦労されていたり、路線が赤字だったりしています。従って、路線廃止によって乗る人が更に減り、人口が減少してしまう負のスパイラルに陥ってしまうところもあります。この状態をなんとか改善していきたいと考えています。例えばICTの技術の活用に可能性があるのではないでしょうか。これだけスマホが普及すれば、自分のいる位置をナビゲーションして、もしかして路線バスというものの存在が変わってくるかもしれません。AIをどう使えばいいのか、地域交通を改善していく為のアイディアを募集します。

皆さんの柔らかい頭で、また熱い志で、色々なビジネスアイディアを出して頂いて、一緒にディスカッションできたらいいなと思いますので、楽しみにしています。一緒に頑張りましょう。

応募の流れ