理事長所信 | 公益社団法人草津青年会議所
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はじめに

 かつて世界に誇った我が国の経済力は近年、国際競争の中で相対的に低下し、政治、経済、社会システムの先行きも見えず、さらには、少子高齢化や人口減少、格差社会など多くの問題が山積しています。このような社会的背景は、私たちの身近な生活環境にも影響をもたらしています。そして将来の先行きが見えない不安から、誰も頼らない、誰にも頼られたくないという個人主義を助長し、人と人のつながりを大切にし、他を思いやる心、和を尊ぶ日本人の美しい精神さえも変容させつつあるのです。自分たちの暮らしを守るだけで精一杯に見える私たちの姿は、夢や希望を抱く次代を担う者たちにどのように映っているのでしょうか。

 私は少年時代、プロ野球選手になることを夢見ていました。しかし、大人へと成長するにつれ夢はいつしか消え、日々の生活に追われながらただ漠然と暮らす毎日でありまた。そんな私は、「今の自分を変えられる場所がある」と知人から誘われ草津青年会議所に入会しました。そこで活動や運動をする中で、かけがえのない仲間たちと出会い多くの事を学び、これからの人生について考えるきっかけをいただきました。

仏教用語に「自利利他」という言葉があります。自利とは、自分のために自己研鑽し能力を高める事であり、利他とは、その高めた能力を他人のために活かす事です。自分とともに皆が幸せになるために努力する、これこそが私が青年会議所で学び得た人生の目標なのです。「自利利他」の精神に基づき、私たちが社業、家庭生活、友人との関係、そして青年会議所活動、これらを並立し、すべてに対して想いを馳せひたむきに行動するからこそ、誰からも信頼される魅力ある人間として地域に貢献できるのではないでしょうか。そして、私たちのひたむきな行動や、魅力ある姿に共感した多くの仲間たちが集まれば、私たちの運動は、まちの明るい未来に向かってさらに加速することでしょう。草津青年会議所に集い、強い絆で結ばれた仲間とともに、自利の精神で互いを高め合い、地域や社会の担い手として利他の心に満ちた行動で夢と笑顔が溢れるまちを実現してまいりましょう。

公益社団法人としての未来像

 草津青年会議所は、公益認定を受けて今年で7年目を迎えます。公益社団法人としてこれからも地域社会からの付託や信頼に応えられる組織となるためには、公益法人制度及び諸規定の遵守はもとより、適正かつ透明性のある会計、公益性の追求、厳格な組織運営を図っていかなければなりません。

 私たちの活動・運動は、会員相互の資質を高めながら地域社会に貢献していくものであり、共益と公益を両立する運営が求められます。そのことを常に意識し、すべての事業において定められた会計基準やコンプラアンスに則ったものか、しっかり精査し、どうすれば費用対効果を最大限に発揮できるかを徹底的に議論していきましょう。また、近年メンバーの減少に伴い財務運営の問題に直面しておりますが、どんなに予算が変わったとしても公益比率を保っていかなければなりません。そのために、日本青年会議所からの情報収集や、行政との連携を通じて、公益社団法人に関する理解や見識を深めましょう。そして、私たちにおける公益社団法人としての在り方を考え、今後の方向性を見据えてまいりましょう。

組織の基盤をなす総務

  多くの民間企業において総務という部署は、組織運営における基盤となる存在であり、「縁の下の力持ち」として位置づけられます。これは草津青年会議所においても同様です。 私たちの組織において総務は、公益認定基準や会計基準に則した予算作成や組織の方向性を定めるため、重要事項を決定する総会の円滑な運営を行わなければなりません。そして、在籍年数が少ないメンバーが多くを占める現状において、草津青年会議所が規律ある組織として確立するために、連綿と受け継がれてきたルールの周知や、時代に即したルールの選定を行わなければなりません。さらに、日本青年会議所をはじめとする、各種協議会との議論や対話を通じて意思疎通を図り、互いの組織の活性化に繋げてまいります。

 何事にも準備を怠らず、メンバー一人ひとりの活動が如何なく発揮でき、個々の持つすばらしい力を全体の力として集約できる組織の基盤を構築してまいりましょう。

未来に繋がる会員拡大と広報

  近年、草津青年会議所のメンバー数が減少しており、現状が続けば数年後には組織の存続さえも危ぶまれる状況に来ております。現在の会員減少は、外部的な要因だけでなく、私たちの会員拡大に臨む姿勢や意識の欠如にこそ原因があるのだと考えます。今こそ、私たち一人ひとりが50周年ビジョンで掲げた、「5年後に100人LOMを目指す」という志を胸に会員拡大に臨まなければならないのです。会員拡大とは、価値の根源である志高き青年を発掘し、新しい力として組織に加えることです。これは、草津青年会議所の創設以来絶え間なく続けてきた運動であり、新しい力が加わることにより、組織は一層強化されます。そして、志高き青年が一人でも多く活動・運動に携わることで多様な感性が交わり、互いに切磋琢磨することで、新しい価値が生み出され、組織は未来に向けて発展するのです。綿密な計画を立て、地域の青年たちとの交流の場を設け情報交換を行い、強い覚悟と責任ある行動で、メンバー全員が他人事ではなく、総力をあげて会員拡大に取り組んでまいりましょう。

 また、私たちの運動を地域に伝播していくために地域からの共感が必要です。共感を生むためには、発信者目線ではなく受信する側の視点に立たなければなりません。そのために、どうすれば私たちの運動の想いを明確に伝えられるのかを考え、ホームページやSNS等、様々な手法を効果的に活用し、分かりやすく伝えていく広報を行ってまいります。さらに、私たち一人ひとりが、運動の発信者であるという意識を持ち、関わり合いのある人たちとの対話の中での広報活動にも取り組んでまいりましょう。広報活動により運動の効果を最大限に引き出せれば、地域からの共感が、新たな運動の原動力となるのです。

魅力ある青年経済人となるために

  私たちは、青年会議所で何を学び、何を自らの糧にしていくのか、それは何のためだろうか、今一度考えてほしいと思います。私は自分の幸せのためであり、同時に他人を幸せにすることだと考えます。利他の心を持って地域に貢献するには、自利の精神に基づき、自らが学び、能力を高め、その環境を整えなければなりません。青年会議所では、志高き青年経済人であるメンバーと様々な考え方や価値観をぶつけ合いながら、切磋琢磨することで人間力が高まります。また、例会や事業など自己研鑽の機会が多く用意されております。メンバーが、自利の精神を持って真剣に青年会議所に向き合えば、本当に魅力ある団体と言えるのです。青年会議所だからこそ学ぶことのできる機会を創出し、その機会を通じて、社業に、家庭に、そして地域に対し、貢献する自利と利他を兼ね備えた魅力ある青年経済人へと成長してまいりましょう。

心の交流から生まれるかけがえのない絆

 私たちは、メンバーの事をどれだけ知っているのでしょうか。メンバーと心から解かり合えているのでしょうか。私たちは、「明るい豊かな社会」の実現という共通の志のもと、日々活動・運動を展開しております。メンバー同士で揺るぎない友情を育み、強い絆で結ばれることが私たちの活動・運動への大きな原動力になるのです。そのためには、メンバー一人ひとりの情報や考えを充分に引き出し、それぞれの想いを真剣に受け止め、共有できる場が必要であると考えます。メンバーとの交流を通じてお互いを理解し、心が通い合 ってこそ、固い結束を生み、組織の活性化に繋がるのです。また、他地域で活躍されている同志との交流も重要であります。彼らの熱い情熱と魂に触れ、刺激を受けることでこれからの運動に対する活力が沸いてくるのです。さらに、地域住民との交流の場を創出することによって、地域連携の強化に努めてまいります。

 そして、日頃支えていただくご家族や、伝統を築いてこられた先輩諸兄の存在があるからこそ、私たちは青年会議所活動・運動に邁進できるのであり、感謝の心を忘れてはいけません。そこで、感謝の気持ちを伝える温もりある交流の場を設けてまいります。私たちと繋がるすべての方々と、心の交流を通じてかけがえのない絆を育んでまいりましょう。

まちの未来のかけ橋となる

 近年草津市は、流入人口の増加によって、地域コミュニティーの希薄化という問題が顕在化しており、人々の暮らしや青少年を取り巻く環境は変化をしております。この問題を解決するためには、住み暮す人々がまちを愛し、利他の心を持ってまちの未来を創り上げていく意識の醸成が必要であると考えます。現在のまちづくりを担っているのが大人であるならば、未来のまちづくりを担うのは若者たちです。彼らは、まちを構成する市民の一人なのです。若者たちが持つ自由な発想力や活発な行動力は、これからのまちづくりにと って大きな力となります。そして若者たちが育ったまちに対し、愛郷心と利他の心を育みながら、まちづくりの担い手として育つことは、まちの未来にとって大切な要素です。だからこそ、私たちが地域の若者たちに活躍の場を提供していかなければなりません。そこで本年度のSO-AIプロジェクトは、若者たちの力にスポットをあて若者たちと共に事業を構築してまいります。共に事業を構築していく中で、若者たちのまちに対する想いや考えを取り込むことにより、運動によりよい効果をもたらします。若者たちもまた、活動・運動を通じて貴重な経験を積むことにより、自らの成長に繋がり、相乗効果をもたらすのではないでしょうか。

 また、これまでの運動の中で関係性を培った行政や協働団体とも連携を図り、共通の目的を見出し、互いの長所を活かして子供たちの心を育む事業を展開してまいりましょう。さらに、私たちが行ってきた運動を振り返り、検証する機会を創出してまいります。まちの人々の夢と笑顔が溢れる未来へ繋がるかけ橋となるべく、利他の心でひたむきに行動してまいりましょう。

結びに

  私たちが日々の活動・運動を行う上で大切なことは、自利の精神を持って積極的に学び、利他の心で行動に移すことです。自利利他の精神で、ひたむきに行動すれば、多くの人から信頼され、私たちを取り巻く身近な人々にとってかけがえのない存在となります。そして、成長を遂げたメンバーを、地域社会に必要な人財として輩出していくことで草津青年会議所は、地域になくてはならない存在となるのです。私たちの活動・運動を通じ、誰しもが宿す利他の心という尊い精神を呼び起こせば、感謝の心、人と人との絆が生まれ、地域の発展、ひいては「明るい豊かな社会の実現」にも繋がっていくことでしょう。草津青年会議所が歩んできた歴史や伝統は、創始以来脈々と受け継がれてきた熱い想いを多くの汗と涙で紡いできたものであります。その歴史と伝統を受け継いできた私たちは、どんな困難が立ちはだかろうとも、現在(いま)を預かる者としてその歩みを止めてはなりません。私たちは、機会を与えていただいた全ての皆様に感謝の念を胸に抱き、「自利利他」の精神の伝導者として、揺るぎない覚悟を持って、自利と利他が調和する夢と笑顔が溢れるまちの実現に向けて邁進してまいります。

【基本方針】

1、公益社団法人としての自覚を持って、規律ある組織運営を行っていこう
1、強い覚悟と責任ある行動で、メンバー一丸となって会員拡大に取り組もう
1、メンバー一人ひとりが運動の発信者である意識を持って、広報活動に取り組もう
1、魅力ある例会を開催し、メンバーの資質向上につなげよう
1、自利の精神を持って、事業や例会に参加しよう
1、交流の輪を広げて、かけがえのない絆を育んでいこう
1、夢と笑顔が溢れるまちの実現に向けて、利他の心でひたむきに行動しよう
1、積極的に出向し、自身の成長と組織の活性化につなげよう

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