はじめに

 「忘己利他」。これは、ある温泉旅館の社是であり、伝教大師最澄の言葉です。字だけを見ると「己を忘れて、他を利する」と解釈できますが、意味は少し異なります。『自分のことは後にして、まず他人(相手)のことを考える(思う)』という意味です。この言葉は、私が大学卒業後、経営の勉強をするためお世話になった温泉旅館で大切にされていました。お客様のことを1番に考え、何をすれば「喜んでいただけるか」どのような接客・サービスをすれば「また、ご来館いただけるか」私はそこで様々な経験を積ませていただき、社会人としての基礎を学ぶ事ができました。その基礎があるからこそ今の自分があるのだと思います。今は感謝の気持ちでいっぱいです。この言葉の持つ意味や思いは、私たちのJC活動においても青年経済人としても、とても大切なことだと考えます。

 さて、私たち草津青年会議所は本年で53年目を迎えます。本年まで53年という永きにわたり青年会議所運動を継続してこられたのは、先輩諸兄そして地域の方々を含め多くの関わりをもっていただいた方々から、我々の運動・活動にご理解とご支援をいただけたからです。この誇れるまちを多くの方に継承するためには、まちに関わる全てのひとのことを思いやり、行政や各種団体との関わり方を考える必要があります。また、地域から必要とされる時代に即した運動を行うために、草津青年会議所の歴史を振り返り未来を見据え、私たちは成長する必要があると考えます。その活動により新たな発見ができ、今までの確固たる伝統と格式を活かしつつ、新たな発見を融合させることで輝かしいものになり、まちのひとの共感を得ることができると考えます。この地域を牽引するリーダーとなるべく率先して自己研鑽し、組織として結束し周りから求められる運動を起こすことが「明るい豊かな社会の実現」に繋がると確信しています。

地域から信用を得るために

 公益認定を受けている私たち草津青年会議所は、公益法人制度や諸規則の遵守の徹底と事業の公益性と透明性を追求し組織の運営を行います。また、事業予算の費用対効果を綿密に審査し、適正な決算報告を健全に行い、財務管理を遂行します。そして公益認定を継続して活動していくために、積極的に行政と意見交換を行い、その内容をメンバーが理解しなければなりません。今後も公益社団法人として地域からの信用を得ていきましょう。

まだ見ぬ同志との出会いのために

 私たち草津青年会議所は、草津市周辺で生計を営む20歳から40歳までの青年経済人で構成されています。草津市の人口は増加しているものの、青年経済人の減少にともない、会員の増加が毎年の目標通りに進まない状況が近年続いています。会員拡大はいつの年もどこのLOMも共通の継続課題の1つです。メンバーの減少が進むと、地域の方々から求められる事業の遂行が困難になっていくと考えます。そこで、この誇りある組織を未来につないでいくためにも、積極的に会員増強に取り組んでいかなければなりません。そのために、私たちは日々新たな出会いのアンテナを広く張り、得た情報をメンバー全員で共有し、LOM一丸となって会員拡大を更に前進させましょう。また、この地域に時代の先端を走るリーダーを1人でも多く輩出するためにも、新しいメンバーが馴染みやすい環境を創り、各委員会と連携してLOMの活性化を図ります。そして50周年ビジョンの1つにある「100人LOM」を目指し、メンバー一人ひとりがまだ見ぬ同志と出会うために、会員増強に努めましょう。

地域からの認知を得るために

 私たちの運動・活動がまちに伝播していくためには、地域に対して事業を広く発信していく必要があります。草津青年会議所が魅力ある事業や運動を行い、その内容を効果的に発信することで、認知度を向上させることにつながると考えます。そして新たな発信の手法を検討するとともに、まちの方々の共感を得られるような発信を日々継続します。さらに、多くの情報をメンバー間で共有し、その共有した情報を拡散することで、さらなる大きなエネルギーを生み出せると確信します。そして、メンバーが向かうべき方向を示し、地域から認知を得られるような運動・活動に邁進してまいりましょう。

人間力の向上のために 

  草津青年会議所は53年という歴史のある組織です。私たちメンバーは、今まで受け継がれてきた決め事やしきたりを今一度、確認し青年経済人として自覚を持って行動しなければなりません。また私たちは、知性と品格を持ち、家族や会社・地域からも愛され、尊敬される人間であるべきだと考えます。ひとりのJAYCEEとして、また、これからのまちを構築する青年経済人として、魅力ある数多くの事業やセミナーを通じ、人間力を養います。さらに、メンバー一人ひとりがリーダーとしての意識を向上させ、様々な経験を積み上げながら人間力を向上させましょう。

組織力の向上のために

 組織をより強固にするためには、個々の成長とともにメンバー間のコミュニケーションが重要だと考えます。コミュニケーションをとる、図るといっても手法は様々です。私たちは謙虚な姿勢で相手の意見を聞き、相手のことを知って始めて相手に意見ができると考えます。そしてお互いが言いたいことを言い、意見がぶつかり合うことに臆せず話し合うことで、長所が進展し短所が是正されます。また、私たちが同じ目的に向かって切磋琢磨することで、信頼関係が構築され、より強固な組織になるでしょう。1年を通じて自由な発想で楽しい事業を創出し、メンバー間の絆を醸成しながら組織力を向上させましょう。

地域の未来のために

 私たち草津青年会議所は、行政と地域の方々による協働のまちづくりを積極的に行ってきました。わがまち草津をさらなる発展に導くためには、私たちがこの地域で何をすべきかを考えながら、まちに関わる人たちと共に成長しなければなりません。各種団体の方々や、若者たちとより良い関係性を保ち続けながら、伝統ある事業を構築してまいります。そしてSO-AI事業では、過去の内容を検証し、今後の地域を担う子どもたちに自由な発想ができる場を提供し、未来に夢を描ける機会を創ります。そのような場で、新たなコトにチャレンジすることで、子どもたちは貴重な経験ができ、その経験は今後の糧となると考えます。そして、一年を通しての委員会が関わった事業等を振り返り、今後へつなぐ機会を創出し未来へ活用してまいります。まちの青年団体として、英知と勇気と情熱を持 って積極果敢に行動し、地域の未来のために運動してまいりましょう。

 

結びに

  青年会議所とは地域の青年経済人が集まり、自己啓発・修練を行う場であり、培われた力を用いて地域社会に奉仕する団体です。そしてその修練・奉仕を支える力としてメンバー間の友情があります。草津青年会議所は、地域から本当に必要とされる団体となるために、まちのこれからを担う世代のリーダーとして、自分自身を成長させることが必要です。JC活動において、まちに関わる全てのひとたちのことや、メンバーのことを1番先に思いやり運動することで、草津青年会議所は信用を得て、信頼を築くことができるでしょう。そして草津青年会議所の魅力をメンバーが実感し、忘己利他の精神を持って行動することで希望の光を灯す存在になると確信します。

『一燈照偶 万燈照国』 (いっとうしょうぐう ばんとうしょうこく)最澄の言葉より

『やってみせて、言って聞かせて、やらせてみて、 ほめてやらねば人は動かず。 話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。 やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。』 山本五十六の言葉より

【基本方針】

1、明るく、元気に、前向きに!目の前のコトを 一生懸命取り組もう

1、何事にもチャレンジし、自身を成長させ、 組織を活性化させよう

1、メンバー一人ひとりが会員拡大しよう。 拡大なくして、55周年の成功なし

1、メンバーと積極的にコミュニケーションをとり、 楽しい環境を創ろう

1、永続的に続く、途切れない絆を醸成しよう

1、今後の大きな大会に向けて、 メンバーの意識を高めていこう

1、明るい豊かなまちの実現に向けて、 忘己利他の精神で行動しよう