はじめに

 私は、大学を卒業後、父が経営する会社に入社しました。それからの生活は、家と会社を往復する日々で、会社内での限定された人付き合いの中だけで過ごしていました。歳月を重ねるにつれ、「このままの自分で、将来会社を継ぎ経営していけるのだろうか」、「今の環境で人として成長できるのだろうか」と不安を抱えるようになりました。そんな時、草津青年会議所のメンバーの方から、同世代の同じような悩みを持ったメンバーもいること、自分の成長につながることを聞き、自分を変えるきっかけになるかもしれないと思い、2016年に草津青年会議所に入会しました。入会して最初に教わったことは、「青年会議所では多くの成長の機会があるが、それは自ら積極的に掴みにいってこそ、多くの学びがあり、自己の成長につながるものである」ということでした。だからこそ、2017年に委員長をやってみないかと声を掛けてもらった時に、青年会議所について分からないことも多い中ではありましたが、自己成長につながると思い委員長を受けました。その委員長として活動した2つの経験が私を変えるきっかけとなりました。一つ目のきっかけとなったことは、仲間の支えがあったからこそやり遂げることができたという経験でした。委員長になった当初は、どのように委員会運営をしたらいいのか分からず、委員会としての担いを全て自分でやろうとして、失敗を繰り返していました。時には心が折れそうになることもありましたが、同期委員長の励ましやアドバイスが心の支えとなりました。そして、徐々に事業計画書の作成や委員会としての担いを委員会メンバーが率先してサポートしてくれるようになりました。この委員長としての1年で、自分が支えてもらった分、次は自分が誰かを支えられる存在になりたいと思うようになりました。そして、もう一つのきっかけとなったことが地域に関わる事業を経験したことでした。私は、それまであまり地域に関心を持たずに過ごしてきました。しかし、事業を担当する中で、参加者や協力者の方々が笑顔になり、事業終了後に感謝の言葉をもらい、地域に関わる活動・運動することの素晴らしさを実感しました。それは自分にはなかった価値観であり、地域に対して何かできることはないかと考えるようになりました。そこから現在に至るまで、様々な役職を経験させて頂きました。どの役職にも多くの苦悩がありましたがその度に、周囲の仲間に支えられ、少しずつ成長しながら乗り越えてきました。今まで様々な担いをやってみないかと声を掛けてもらった時に、決して断ることなく受けてきたからこそ今の自分があるのだと強く実感しております。私は、草津青年会議所に入会する前の自分では考えられないほどの輝かしい未来に向かって歩んでいます。理事長という役職を受けた今、自分が変わるきっかけをくれた草津青年会議所はもちろん私たちが活動できている地域に対して恩返しをしたいという気持ちでいっぱいです。
2024年、この恩を返すために私にできることは地域のために活動したいという想いを持った仲間を増やすことです。先輩諸氏から脈々と受け継がれてきた歴史ある草津青年会議所を存続させるためにも会員拡大が必要不可欠です。そこで、2024年は「40人LOM」を目標に掲げ会員拡大に取り組んでまいります。メンバー一人ひとりが他人ごとではなく自分ごととして捉え、メンバー全員で行動することで、この大きな目標を達成できると確信しております。そして、様々な考え方を持った仲間を増やすことで、メンバー同士が切磋琢磨できる環境を広げ、私たち自身がさらに成長する機会を得られます。メンバーが成長することで、私たちの活動・運動の効果が高まり、地域により貢献することができます。草津の輝かしい未来のためにも全力で会員拡大に取り組んでいきましょう。


新たな仲間との出会いのために

 地域のために活動している団体は、草津青年会議所以外も多く存在しますが、今まで先輩諸氏が培ってこられた行政、各種団体、地域の方々との信頼関係や、地域を牽引するリーダーとして活躍されている方々を輩出し続けてきたことは草津青年会議所の強みの一つです。今後も、その強みを継承し、地域のための活動・運動を推進していくために、私たちに共感してもらえる新たな仲間を増やしていきます。そのために、直接的な勧誘だけでなく様々なアプローチ方法を模索し実行していきます。そして、「40人LOM」達成に向けてメンバー全員で会員拡大に取り組めるよう促していきましょう。
また、私たち草津青年会議所の活動・運動をより多くの方々に認知してもらうことも重要です。しかし、その活動・運動を何のためにしているのかまで伝えなければ、私たちのことを魅力的に感じてもらうことはできません。草津青年会議所が地域のために活動・運動をしていること、そして自己成長できる組織であることを強く発信するために、内容だけでなく、どういった想いを持って事業構築したかまで伝えられる広報を目指します。そして、メンバー一人ひとりが草津青年会議所の活動・運動を地域に伝え、共感してもらえる新たな仲間の発掘につなげていきます。


より良い地域を創造するために

 より良い地域の創造とは、その地域に住み暮らす人々が自分たちの地域をより良くしたいと思い、行動に移そうと思えるようになることだと私は考えます。私たち草津青年会議所は、より良い草津を創造するために、子供同士や、家族が草津での素敵な思い出を作り、草津をより好きになってもらえる機会を提供していきます。そして、草津の未来を担う子供たちの愛郷心を育み、大人になったときに、草津のために何かしたいと思ってもらえるようにすることで草津の明るい未来へとつなげていきます。また、2023年度には、草津青年会議所主催で「草津夢まつり」を開催し、多くの地域の方々にご参加頂き、たくさんの子供たちの笑顔をみることができました。今後も、より多くの子供たちに草津を好きになってもらいましょう。さらに、「草津夢まつり」は、草津青年会議所のことを知ってもらう絶好の機会でもあります。私たちの活動・運動に共感してもらえる新たな仲間との出会いにつなげていきましょう。


組織力を向上させるために

 私自身、周りの仲間の支えがあったからこそ苦難を乗り越えることができたという経験から、強固な組織とは、メンバー同士が支え合うことでどんな苦難も乗り越えることができる組織であると考えています。メンバー同士が支え合える強固な組織を築くためにも、メンバー間の交流が必要不可欠です。そこで、メンバー同士がお互いをより深く知る機会を設け、普段から交流を図れるような関係性を築いていきます。また、草津青年会議所の組織力をより向上させるためには、入会者数を増やすことはもちろん、入会者に対するフォローアップも重要です。入会して間もないメンバーが草津青年会議所にいち早く慣れ親しみ、力を発揮できるように、楽しみながら草津青年会議所について学べる場や活躍できる場を設けることで、組織の活性化につなげていきます。そして、メンバー同士のつながりを強固なものとし、強い絆で結ばれた組織となって活動・運動を展開していきましょう。


結びに

 私は草津青年会議所に感謝しています。草津青年会議所で、たくさんの人と出会い、支えられ、共に活動・運動をしたからこそ、今の自分があると思えるからです。そして、草津青年会議所の今後を担うメンバーやこれから入会してくるメンバーのためにも、少しでも不安なく活動・運動に打ち込める環境にしたいと思い、「40人LOM」を目標に掲げました。容易なことではありませんが、メンバー全員が覚悟を持って会員拡大に取り組めば達成できる目標であると確信しています。より多くの草津青年会議所メンバーが夢と希望を持って、地域の未来について語り合い行動することで、輝かしい草津の未来を創造できると信じています。
2024年のスローガンは「Catch the Future!~行動した先に輝く未来がある~」としました。メンバーが、積極的に行動することで成長し、輝かしい草津の未来を創造したいという想いを込めました。そのためには、どんなことにも挑戦していくことが大切です。挫けそうな時は草津青年会議所の仲間が支えてくれます。失敗に臆することなく積極的に行動するようになれば、メンバー一人ひとりが大きく成長を遂げることでしょう。そして、草津青年会議所で成長したメンバーが地域をより良くしたいという想いを持って活動・運動に取り組むことで、草津の未来はきっと活気と希望に満ちたものになるでしょう。その輝く未来を掴みにいきましょう。


【基本方針】

1、「40人LOM」を目指し、メンバー全員で会員拡大に取り組もう!

1、何事にも積極的に行動しよう!

1、子供たちの愛郷心を育む事業を展開しよう!

1、仲間同士支え合おう!

1、新たな仲間がいち早く草津青年会議所に慣れ親しめるようにしよう!

1、LOMをあげて出向者をサポートしよう!


【LOMスローガン】

Catch the Future!
~行動した先に輝く未来がある~