はじめに

 私の草津に対する原体験は、祖⽗が商いをしていた草津駅前であり、祖⽗⺟に連れてられて買い物に⼀緒に⾏った駅前の商店街でした。夏休みになると会社に遊びに⾏き、⽇中は祖⽗⺟に連れられて⼈で賑わう商店街に買い物に⾏き、そこですれ違う様々な⽅と祖⽗⺟は挨拶を交わしていた姿を今でも覚えています。私は⼤学卒業後滋賀を離れ、10年近くが経った2013年に家業を継ぐために草津に戻ってきました。草津駅前の商店街にあった商店の多くは店を畳み、マンションや飲⾷店を始めとしたテナントが増え、商店街が昼の賑わいから夜の賑わいへと変化していたことから、時代は移り変わり草津の取り巻く環境も⼤きく様変わりしていることに私は気づきました。また中学・⾼校と通っていた南草津駅周辺も開発が進み町並みは⼤きく変貌しています。草津⻘年会議所においても私が⼊会した2013年の頃は少なかった経営者以外の⽅の⼊会が増え、在籍歴の短いメンバーも増えています。このように変化し続ける社会環境や、メンバー構成の多様化が進む中で、今まで通りの草津⻘年会議所の活動・運動のやり⽅というものが徐々に通⽤しなくなっているように思います。
それでは今何をするべきなのか。このことについて考えていた時に私はある⾔葉に出会います。それは「不易流⾏(ふえきりゅうこう)」という俳諧の理念の表わした⾔葉でした。この⾔葉には様々な解釈がありますが私は、『「いつまでも変わらないコト」と「時代ごとに変わる新たなコト」を両⽴させることで新たな境地に⾄ることができる。』と解釈しました。この⾔葉を私たちの活動・運動に当てはめてみると、草津⻘年会議所の本質や⽬的といった部分について共通認識を持ちながら今までと同様に活動・運動に取り組むことと、今の社会や地域が求めていることを⾒つけ、新たな活動や運動を⽣み出すことを両⽴することで、今の時代の草津⻘年会議所として活路を⾒出すことができるのです。どちらかに偏ってもいけません。⼀年では解決しない問題もあるでしょうが、やってみなければ何も始まりません。今取り組み始める事が草津⻘年会議所と地域にとってより良い効果を与えられると私は確信しています。


人が自然と集う組織への変革

 昭和、平成、令和と時代が移り変わる中で、人々の価値観は大きく変化しています。一方会員を受け入れる私たちは会員拡大に関して様々な手法や企画を行ってきましたが、時代とともに変化する価値観に合わせて組織を変えることができていたでしょうか。私たちは50周年ビジョンで掲げた100人LOMを目指して会員拡大をしてきましたが会員数は減少傾向にあります。しかしこういった現状にただ悲観するのではなく、組織の変革の機会と捉えてはどうでしょうか。メンバー数の減少で、活動・運動が負担となっているのであれば、先入観を捨てて活動・運動の整理をしましょう。そして、私たちにとって良い活動・運動、まちに共感してもらえる活動・運動とは何か考え展開していきましょう。そして私たちが時代に即した組織へと変革し、新たな同志も自然と集う団体を目指しましょう。


第50回滋賀ブロック⼤会草津⼤会を主管するにあたって

 私たちは公益社団法⼈⽇本⻘年会議所近畿地区滋賀ブロック協議会が主催する第50回滋賀ブロック⼤会草津⼤会を主管します。この⼤会は草津⻘年会議所と草津市の魅⼒を県内10LOMのメンバーに伝えられる絶好の機会となります。しかし、私たちがブロック⼤会を主管するのは15年ぶりであり、草津⻘年会議所が主管した近畿地区⼤会からも5年が経過しており、かつて⼤会構築に携わったメンバーの多くは既に卒業をされています。だからこそ、私たちは⼤会を構築するにあたってメンバー同⼠で侃侃諤諤(かんかんがくがく)の議論を⾏うとともに、草津内外の多くの⽅から⼤会構築のノウハウを学び、実⾏に移せるようにメンバーの意識を⾼めていく必要があるのです。草津⻘年会議所メンバーが⼤会構築の中で⾃ら楽しさを⾒つけ、第50回という節⽬にふさわしい⼤会を構築しましょう。


組織運営と広報

 私たちはまちからの信頼を得て、活動・運動に邁進できるように、⽇頃から事業ごとの予算・決算のチェック、法令や定款・諸規定の遵守を徹底した組織運営を⾏い、予算を始めとする情報を開⽰することで組織運営の透明性を確保しています。このことは組織運営における⼟台であり、これからも変わらず実施しなければなりません。
また、まちに対して草津⻘年会議所の活動・運動を周知することは重要です。そのためにも、私たちが伝えるべき情報を伝えなければなりません。私たちが取り組んでいる活動・運動に対する理解が深まれば、組織の存在価値が⾼まるでしょう。そして私たち⼀⼈ひとりが草津⻘年会議所の広告塔となり、私たちが⾏う活動・運動の⼀つひとつの魅⼒をまちに発信していきましょう。


まちで活躍できる⼈材となるために

  ⻘年会議所では様々な活動・運動を通じて成⻑する機会が提供されています。その機会を⼿にしたメンバーはまちについて考えることで意識を変⾰し、まちで活躍できる⼈材へと成⻑します。このプロセスは草津⻘年会議所が設⽴された当初から今に⾄るまで⼤きく変わりありません。ですが、ただ⽇々の活動・運動をこなすだけでは成⻑する機会には巡り会えません。だからこそ、⾃らが機会をつかみ取りにいく意思を持つ事が重要となるのです。
この意思を持つためには、メンバーそれぞれが⻘年会議所活動・運動に対する⽬的・⽬標を明確にする必要があります。⾃分がどうなりたいかを定めることで活動・運動への取り組み⽅が変わります。⾃分の未来を思い描き、⾃らの意思で機会をつかみ取る意思を持ちましょう。そして私たちがまちで活躍するためには、まちの課題や問題について知り、学び、私たちが今後どのようにして解消に取り組んでいくべきか考えられる⼒が必要となります。まちに根ざした運動とはなにか、様々な地域とつながっている⻘年会議所だからこそできる運動とはなにかを学び、まちで活躍できる⼈材となりましょう。


まちに対する愛郷⼼を育む

 草津市は⼈⼝が増加している全国でも数少ない⾃治体の1つであり、草津駅前の再開発や宅地造成により近年住みよいまちという評価を受けています。その⼀⽅で、古い建物の取り壊しや⼀部地域では過疎化が進み、昔ながらの街並み、⽥園⾵景、伝統というものが失われつつあります。そんな地⽅都市の均質化が進む時代だからこそ、他のまちとの差別化は重要であり、市⺠や草津の未来を担う⼦どもたちに草津の魅⼒を感じてもらう必要があるのです。
そのためにも、⼦どもたちに草津ならではのモノやコトを草津の魅⼒として共感できる機会を提供し、⼦どもたちの愛郷⼼を育みます。そして、これまで交流・協働してきた⾏政や学⽣、各種団体との関係は引き続き継続して各種事業に取り組み、交流・協働の中で全ての⼈がまちに対する愛郷⼼を育めるような運動を展開しましょう。


結びに

  「⾃分の⾏動次第でそれまで考えていなかったような未来が開ける」これは私が⻘年会議所において学んだことです。草津⻘年会議所の本質は変えず、時代に即した新たなコトへの挑戦を続けていればまちからの共感を得られるようになります。挑戦は必ずしも成功するとは限りませんが、そうした挑戦のなかで思いがけない出会いがあり、私たちは成⻑します。そして、成⻑の中で得たものをメンバー間で共有し⻘年会議所の活動・運動にさらに活かすことができれば好循環が⽣まれ、草津⻘年会議所の新たな未来が開くのです。そんな未来を私たちの⼿で創造するという気概をもって、次代を⾒据えた礎を築きましょう。


【基本方針】

1、⾃⾝の⽬的と、1年間の⽬標を設定し、全⼒で活動・運動に取り組みましょう

1、メンバー⼀丸となって会員拡⼤に取り組みましょう

1、滋賀ブロック⼤会草津⼤会の主管を全⼒で取り組みましょう

1、組織全体の絆を強め、組織の団結⼒を⾼めましょう

1、多様な発想から⽣まれる挑戦的な事業、例会を⾏いましょう

1、JCの価値を⾼められる活動・運動に取り組みましょう

1、各種出向者に対しては皆で思いやり、⽀援しましょう


【LOMスローガン】

邂逅(かいこう)から始まる未来の創造
~次代を⾒据えた礎を築こう!~